日本時間1月29日に、日銀は政策委員会・金融政策決定会合において、2%の「物価安定の目標」(FRBと同じですね)をできるだけ早期に実現するため、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を導入することを決定したと、発表しました。-0.1%のマイナス金利を来月16日から適用し、必要とあらばさらに金利を引き下げる…とのことです。
これは日本国内でも大きなサプライズとして報道され、直後の日経平均株価は600円近く上げた後、すぐに200円以上も下げ、引けにかけて上昇し直し、結局、終値は476.85円高の17,518.30円と乱高下しました。また、国債の利回りも2年・5年国債で一時マイナス0.085%を付け過去最低を更新、10年国債も0.1%を割り込みました。この流れを受けてその後の欧州市場でも株価は上げ、本日29日の米国市場ではダウ株価指数が396.66ドル高の16,466.30ドル、10年国債は2.000%を切って1.923%で引けました。
2014年6月に、先進国の中央銀行として初めてECB(欧州中央銀行)理事会でマイナス金利が導入されたのに倣って(?)マイナス金利の導入に踏み切った形になり、ECBは、マイナス0.1%から始まって現在はマイナス0.3%とさらに引き下げていますが、今後の日銀はどうするのでしょうか?また、今となっては現実的ではありませんがFRBがそれを導入していたら住宅ローンの金利も更に低くなっていたのでしょうか…?